「プラウドin香川」の定例会に参加しました。

 quです。
 先の日曜日、高松を拠点に活動しているセクシュアルマイノリティ自助グループプラウドin香川」(以下、「プラウド」と省略)の、9月度定例会に参加してきました。ぼくはこのグループに、6年ほど前から参加しています。最近はたまにしか行けてないのですが、会報の表紙絵を担当させてもらったり、大学への出張講義で講師として参加したり、付かず離れずのマイペースな距離で、参加させてもらっています。
 ぼくは20代も中盤を過ぎてから、自分がゲイであることとやっと向き合おうと思えるようになりました。いつか結局は向き合わざるをえないのであれば、いまからでも向き合っておこうと。そんなとき、知人がこの会に参加していることを知ったのです。
 どきどきしながらドアを開けたら、そこに集っていたのは、自分と同じセクシュアルマイノリティのひとたち。おだやかな空気が流れる場所で、それぞれがそれぞれに思うことを語る。たったひとつの重要なルールは、だれもだれかを責めたり、怒ったり、自分の意見を押し付けようとしてはいけないということ。未熟な部分も含めて、いまその瞬間のそのひとを、しっかり受け止めてあげること。
 ひとに面と向かって語るというのは、とても緊張することです。自分自身の言葉で、第3者にもちゃんと伝わるように話すという行為ほど、むづかしいものはないからです。けれど、とぎれとぎれでも、一生懸命に語ろうとしている仲間たちは、とてもよい顔をしています。
 だれかの言葉に反射して、また自分のことを思い出す。長らくふたをしていた感情と、あらためて向き合う。そんな作業をくりかえすうち、等身大の自分をやっと把握できるようになります。
 田舎ではとくに、セクシュアルマイノリティというだけで、テレビやメディアの流す偏ったイメージを思い描くひとがほとんどです。多感な思春期を、そんななかでやり過ごしてきたひとは、いつしか自分の居場所がどこにもないという状況に陥ることがあります。そんなときはぜひ、プラウドに参加してみてください。同じような想いを抱えて生きてきたひとたちが、ここに集い、語り、前へ進んでいます。

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