命の話。

krff2008-08-27

quです、こんにちは。

先週の土曜日は岡山に行ってました。昨年の映画祭でご協力いただいたpray.committeeのイベントがあって、それに参加するため。

(知らない方のために説明すると「pray.committee」とは、岡山・香川を中心にHIV/AIDSの予防・啓発を行っているボランティア団体です。http://www.pray-committee.net/

「Living Together Cafe」と題された今回は、東京の団体「ぷれいす東京」と「Rainbow Ring」が共同で提唱している「Living Together計画」に賛同する形で行われました。

内容はというと、HIV陽性者の手記の朗読があったり、このイベントに賛同する地元のミュージシャンがこのイベントのために作ったオリジナルソングを生演奏したり、DJの音楽がかかっていたり。

堅苦しい勉強会ではなく、カフェという空間を愉しみながらHIV/AIDSについて考える、という趣旨のイベントです。

ゲイなら避けて通れないのがHIV/AIDSですが、ゲイだけの問題とされていたのはもう過去の話。今や、異性間の性交渉でも、感染の可能性はあります。

香川では、今年の4月末までに、HIVの感染者が5名、AIDS患者が3名、新たに見つかっているそうです。HIVに感染して、症状が出るまでには長くて10年近くの潜伏期間があり、特に検査機関の発達していない香川では、水面下に居る感染者が今後浮上してくる可能性もあり、一刻も早い行政対策が待たれています。

薬の研究・開発は、日進月歩で進んでいます。しかし、完治はいまだ不可能です。早期発見ができたらできただけ、症状が出るまでの期間を長く延ばすことは可能です。

不安に思う人はとにかく、検査に行くことをおすすめします。http://www.hivkensa.com/zenkoku.html

もっと詳しく知りたい方は、HIVマップ(http://www.hiv-map.net/)で検索ください。

ぼくの相方がpray.committeeに関わっている手前、ぼく自身も、代表の方と話すことが多くなりました。彼から聞く話は、ぼくの知らないことばかりで、まだまだ危機意識が足りなかったんだなあと、つくづく思い知らされます。

映画祭は、セクシュアリティの多様性を説くものですが、そこを深く掘り下げていけば当然、HIVの問題も触れないわけにはいかなくなるでしょう。足がかりとして、ここに書き留めておきます。

この日記を読んだ人が、HIVについて、少しでも真剣に考えようとするきっかけになったらいいな。