2011/3/20「シネマ&ワークショップ」レポート

20110320

ご報告が遅くなってしまいましたが
去る3月20日、高松で開催されました
にじいろかぞく的シネマ&ワークショップの
レポートをさせて頂こうと思います。
今回の企画のワークショップ担当のまると申します。

前半は妊娠・出産・育児ドキュメンタリー「うまれる」http://www.umareru.jp/
予告編&ミニドキュメント。
そして21世紀的子作り映画「ハッシュ!http://cine.co.jp/hush/上映。
後半は、映画の感想を交えながら
様々な立場から子どもを持つこと、新しい家族を作ることについて
来場者参加型で輪になって語り合いを行いました。


■当日開場まで

高松市は曇り空からの小雨模様で
やや薄寒い日曜日でしたが
開場と同時にぱらりぱらりと(身内ではない!)お客さんが
入り始めました。
若いご夫婦から年配男性お一人、年配女性お一人、
にじいろ風味・・・といろんな方が立ち寄って下さったなあというのが
見て取れて、とても嬉しかったです。

スタッフは香川レインボー映画祭http://www.kagawa-rff.org/
上映会に熟練したスタッフばかりでてきぱきとした
働きぶりに久々にイベントにのこのこやってきたワタシは
まるでお役に立たない立ちんぼ状態^^;でしたが
本当に助かりました!
スタッフの皆様ありがとうございました!

あと、共同主催の自由席の代表さんのお友達
自主上映関連のヘルプさんもいらしてくださって
みなさまにこにこ対応して下さって
すごく嬉しかったです。

物販ブースには、まだあったのか!と
びっくりしたスタイリッシュで中身の濃い「ハッシュ!」パンフ
ハッシュ!DVDとポストカード。
そしてスタッフのA君が持ってきてくれた
新宿区区議選にも出馬の
歌川たいじさんの著書「ツレちゃんに逢いたい」http://www.utagawa.net/
そして、参加者の方が持ってきて下さった
ミニコミ誌「pe=po」http://www.pepomagazine.com/
がずらずらっと並べられてて、なんという物販レベルの高さ・・・と
ワタシのけぞりがちでした^^


■映画について

・うまれる:

「うまれる」は丁度高松のソレイユという映画館で
本編が上映中だったのです。(〜27日まで急げ!)
【ソレイユ】http://kagawa-soleil.co.jp/modules/news/article.php?storyid=387
なんというタイミング!

その宣伝もしつつ、30分の予告編が上映されました。
母親から虐待を受けてきた女性と、
親の不仲を見続けてきた男性が
自分たちの間に出来た子どもと、また
親としての自分と向き合っていこうとしている姿。
不妊治療を続けてきての様々な思いと共に
ようやく授かった子どもと家族を築こうとしている夫婦の姿。
いつ命が失われるとも知れない先天疾患の子どもとの
日々を大切に生きようとしている家族の姿。

さわりだけではありますが、それぞれの家族から
ほとばしる・・・なんというか熱いものを
感じることが出来ました。
ただただ無条件にすべてを受け入れようとしている姿には
畏敬の念を抱かずにはおられません。
自分もそうなれたらいいな、という希望もまたそこに生まれます。


ハッシュ!

初上映が2001年です。
そのことにびっくりしてしまいます。
感想を後で言い合ったときにも出たことなんですが
「メッセージとエンタテインメントがきちんと混じってる」
感じの映画だと思いました。

あと、上映中にそこここで笑い声が起こったりしてて
(それこそ老若男女の声で)
すごくいいなって思いました。
久々に「映画」をみんなで観たぞ!っていう
満足感がありました。

後で話し合ったときに出た感想としてこのようなものもありました。
・家族のリベラルな姿と古い姿が対比的に描かれていた
・ぐいぐい引き込まれた、自分の中に色々な感情が湧いた
・10年たっても色あせない、いや、むしろ色あせなくてはいけないのかも知れないのに
 そうではない姿に現状のかわらなさを感じた。
このような感想に、何年経っても
私たちの心に「ざわつき」をもたらしてくれる
それでいてある種の爽快感もある。
そんな映画だと改めて感じました。


■ワークショップ

何人残ってくれるかな〜!?ってヒヤヒヤしてたんですが
結果的に20人弱?丁度良い人数で(そしてほどよくほぼ身内)
みんなで輪になって話しました。
ワークショップから参加してくれた人もいました。
そういうのもすごく嬉しいかったです。

ワタシは久々の司会仕切りでいまいち緊張してました…。
あと40分てのがちょっと短かったかも知れません。
皆さんが真摯に語って下さるのでワタシはもう頷くばかりでした。
本当にありがとう御座いました。

最初は自己紹介と映画の感想で一言ずつまわして、
そのあと、実際に子育てしているにじいろかぞくさん、
子づくり中のにじいろかぞくさんからゲストコメントを頂いていたのをご披露しました。

また、実際に子づくり中のゲストスピーカーさんからは
現在取り組んでいる状況や、今の気持ちなどを
伺うことが出来ました。
ワタシは田舎で子づくりすることについて
ちょっとお話ししたりしました。
このように「あたりまえでない子づくり」を語ることで、
かえって友人や家族ら周囲から非難されてしまったりするということも
少なくないのですが
ゲスト様からはポジティブで支持的な雰囲気がもらえたことが嬉しかった、と
ワークショップの感想を頂けたことは大いに私たちを
安心させてくれました。

参加して下さった方は、LGBT当事者の人もそうでない人もいらっしゃいました。
みなさんとても暖かいコメントばかりを頂きました。
どれも本当に力強い、心強い言葉ばかりでした。
本当にありがとう御座いました。


■最後に

子どもを作ることも
家族を作ることも
選択肢のひとつであると思います。

選択する人も
選択しない人も
その生き方は支持される。

だから、私たちは自分の子どもがいなくても、できなくても、
「近所の」「親戚の」「コミュニティの」変なオトナ的
役割で、どこかで子どもに関わっていくことで
子どもを「にじいろに混乱させたる」的役割で、
役に立つ日が来るんだと思います。
そのことが共有出来て、もう一回自分の中で
咀嚼出来て、本当に良かったなと思いました。


最後に、今回のイベントを支えてくれたすべての皆様に感謝します。
本当にありがとう御座いました!!!!